朝日新聞

記事内容
障害を負った被害者の悩みにNPOを設立
車を積んだトラックを運転中にトレーラーに当て逃げされ、身体と精神に重い障害を負った東大阪市の原田忠さん(50)が、犯罪や交通事故などで障害を負った人たちの悩みを受け付けるNPO「オフィスノーマライゼーション」を作り、ホームページ(HP)での相談を募集し始めている。
自動車販売会社に勤務していた原田さんは、99年7月、西名阪自動車道で乗用車を運転していたところ、左車線から追い抜こうとしたトレーラーの車台に衝突され、そのまま意識を失った。犯人は今なお見つかっていない。
右半身と左半身に重度の障害を負い、精神障害にもなった。毎食後、24種類の薬を服用している。特に、右指には触れるだけで強い痛みが走る。捜査が進まない警察に早期解決を訴えると、「生きているだけよかったやないですか。」と言われ、傷ついたこともあったという。
犯罪被害者の遺族の会はあっても、障害を負った被害者自身の集まりは見当たらない。「ある日突然、いつもと同じような生活ができなくなった苦しみや絶望。一人では無力でも、同じ境遇にある人が集まれば、何かできる。」そう考えNPOを設立、自ら理事長になった。
相談に対してはそれぞれの事情に応じて、行政などの制度やサービスを紹介する。病院やスーパーなどに、障害者の視点をいかした運営を求める活動などにも取り組む。「強い気持ちで前に出ることが大切だと知った。多くの人の力になりたい。」と原田さんは話す。
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